はじめに(翻訳者より)
Arweaveプロジェクトは2017年にICOを行い(その際は「Archain」という名称でした)、以来継続的にコラムやリリースなど情報発信を続けてきています。
それらの情報の大部分が英語で発信されたものであるため、日本人に向け、少しずつ翻訳して紹介していきます(都合上、意訳を多く含みます。文末にリンクを張りますので可能なら原文も確認してみてください)。
Arweave + Internet Archive:検証可能な歴史的記録の構築
2020年7月14日
本日、Arweaveの新しい取り組みとして、有名なWayback Machineプロジェクトを運営する非営利団体Internet Archiveの重要な活動を支援することをお知らせします。
私たちはArweaveネットワークのユニークな機能を利用して、Internet Archiveのデータに暗号的に検証可能でフォールトトレラント(翻訳者注:システムや機器の一部が故障・停止しても、予備の系統に切り替えるなどして機能を保ち、正常に稼働させ続ける仕組み)なアクセスを保証しています。
情報の完全性は、アーカイブを行う上で最も重要な要素の一つです。
歴史家が、アーカイブに保存されているデータが、保存されている間に(悪意を持って、または偶然に)変更されていないと信頼できることが重要です。一般的に、歴史家はアーカイブで見つかった情報源を相互検証し、アーカイブの歴史と評判を調査して、情報が変更されていないことを確認します。
Arweaveネットワークは、アーカイブにおける信頼性を根本的に飛躍させるものです。数学、暗号、分散システムを用いることで、Arweaveネットワークは、ネットワークに保持されるデータに対して検証可能なタイムスタンプを提供することができるのです。
Arweaveのコアチームは、Internet Archiveのデータコレクションのトレント(翻訳者注:ピアツーピアネットワークを介して配布およびアクセスできるファイル)をArweaveネットワーク上にアーカイブしています。アーカイブデータ自体は(まだ)Arweaveネットワーク上に保存されていませんが、これらのトレントはインターネットアーカイブが保有する情報への分散(ただし分散型ではない)アクセスを可能にします。
Arweaveの耐タンパ性と検証可能性の特性をインターネットアーカイブのメタデータのストレージ(トレントファイルの形で)に組み合わせることで、将来の歴史家がアーカイブの記録が時間の経過とともに改ざんされていないことを確認できるようにします。
ArweaveとInternet Archiveのパートナーシップの詳細については、Andreessen Horowitz PodcastのBrewster KahleとSam Williamsのインタビュー、およびThe Blockの最近の報道をご覧ください。
それでは、またpermawebでお会いしましょう。
Arweaveチーム