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暗号資産Arweave(AR)の目指すビジョンに共感し、応援の思いを込めて情報を日本語で紹介するブログです。

Arweaveとは?:永続する、検閲不可能なインターネットアーカイブ

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Arweaveとは?

 Arweave(アーウィーブ 旧称:Archain)とは、ブロックウィーブ(後述)技術に基づいたアーカイブシステムです。

 Arweaveプロジェクトの目的を一言でいえば、価値のある情報(データ)を、改ざんや破壊の手を免れながら、永久に保存することです。
 イメージするなら、インターネット上の図書館でしょうか。紀元前に存在した「アシュルバニパルの図書館」や、あらゆる書物が収蔵されていたという「アレクサンドリア図書館」になぞらえ、次世代の世界図書館(Universal Library)を目指す、とプロジェクトチームも述べています


 Arweaveプロジェクトは、非中央集権的に機能し、取り消し不能かつ偽造不可能なインターネットアーカイブを構築することに始まり、払い切りのファイルストレージ検閲不能のWebメール消えることのないNFTなど多くの用途に派生しています。

「インターネット」の誕生は、情報を素早く伝播させることにおいて革命を起こした一方で、検閲に対し脆弱であることも昨今の情勢から証明されてしまっています。
 そこでArweaveの出番です。Arweaveを導入すれば、文書や政治的に敏感なニュースを、グループや個人の気まぐれで検閲することはもはや不可能になります。Arweaveは、「政治情報の検閲と抑圧に対する究極のツール」です。

 検閲に対抗し、インターネット上に情報を永久保存する。後述の「Permaweb」の構築と拡大という目的は、数多くのWEBを利用したプロジェクトから支持されており、日本円換算で20億円を超える資金融資(2021年時点)を受けています。


・公式サイト
arweave.org

・ホワイトペーパー
www.arweave.org

 

Arweaveの技術/機能

 Arweaveのコンセンサスメカニズムは、無制限のスケーリングを可能にするPoA(Proof of Access)を採用しています。従来のProof of Workシステムの利点をすべて維持しながら、自己組織化データストレージネットワークを構築することで、ブロックチェーンのスケーラビリティの問題を解決しています。

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 さらに、2021年にはコンセンサスメカニズムが見直され、PoAをベースとしたSPoRA(Succinct Random Proofs of Access)という仕組みに変更されています。
 詳細は下記記事をご覧ください。
arweave.hateblo.jp

 

 ブロックチェーンでいうところのブロックサイズをスケールアップするため、Arweaveは「Blockweave(ブロックウィーブ)」というデータ構造を採用しています。

 ※weaveは「織る」とか「編む」といった意味です。ブロックの連なる「鎖」ではなく、複雑に絡み合った「編み物」である、というニュアンスかと思います

 Arweaveの新しいブロックをマイニングするには、システム内の現在のブロックだけでなく、ランダムに選択された過去のブロックも必要です。これはマイナーに、可能な限り多くのチェーンを保存し、うまく反映されていないブロックに焦点を当てることにインセンティブを与えます。

 Arweaveのマイニングにおいて、マイナーは無意味な計算を解くのではなく、システムに保持されているデータの複製をできるだけ多く提供することを競います。これによりネットワーク上のデータはコピーが生成され続けます。
 中央データセンターが存在しないことも相まって、データの冗長性(そしてデータの将来的な生存率)という観点で考えると、データ複製そのものがインセンティブとなっている構造は他にあまり例を見ない強みです。

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Permawebについて

 Arweaveプロジェクトの標榜する仕組みとして、「Permaweb」(永久インターネット)というものがあります。

 現在のインターネットは中国政府の金盾にはじまり、様々な権力によって多くのブロッキングや検閲、ステルス・エディット(ニュース記事などがこっそりと改ざんされること)の影響を受けています。それらに対抗するためのものが、Permawebです。

 Permawebと現在のインターネットの違いはそう大きくありません。異なっているのは、Permawebがかつての黎明期のインターネットのように自由で、すべてのコンテンツが完全に永続的であるという点だけです。

 Permawebには、Wiki、PDF、ビデオ、Webアプリケーションなどあらゆる種類の情報を保存できます。これらのファイルが一度ネットワークに組み込まれると、世界中のどこからでも、いつでもアクセスできます。さらに、一度アップロードされると、誰も(元のアップローダーを含めて)誰にもそれらを変更することはできません。

 Arweaveネットワークを利用したPermawebは既に、研究論文の保存、中国政府による検閲への対抗、紛争の報道の保全などに実際に使用されています。

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Arweave($ARトークン)を入手する方法について

Arweave($ARトークン)を無料で入手する方法

※PC、もしくはデスクトップ版のChromeブラウザが動作する端末(Windowsタブレットなど)、並びにTwitterのアカウントが必要です。

 プロジェクト周知のため、$1前後相当のARトークンが無料で配布されています。
 入手手順は下記のとおりです。

①ArweaveのFaucet(蛇口)サイトにアクセス。
faucet.arweave.net

②ページ下部の「I am ready to follow the above instructions, and agree to the Privacy Policy.」(上記内容に同意し、個人情報保護方針に同意します)にチェックを入れ、「CONTINUE」ボタンを押下。

③次の画面で「I understand that no one can help me recover this if I lose it.」(私は、これを紛失した場合、誰も回復する手助けができないことを理解しています)にチェックを入れ、「DOWNLOAD WALLET」ボタンを押下。
「arweave-key-_XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX.json」(Xはランダムな英数字)がダウンロードされるため大切に保管する。
その後、「NEXT」ボタンが押せるようになっているので押下して次の画面へ。

④「Open Tweet Pop-Up」ボタンからツイート投稿ウインドウを開き、そのままツイートする。ツイート完了後、「NEXT」を押下。

⑤自動検索プログラムが④のツイートを確認した時点で、作成したアドレスあてにARトークンが送られてくる。
 ※なお、複数アカウントによる多重取得を防止するため、作成したばかりのTwitterアカウントや、ツイートがほとんどされていないアカウントなどはスパム扱いでトークンがもらえない。スパムではないのにトークンが貰えない場合は、自分のARアドレスとTwitter IDを添えて faucet@arweave.org まで問い合わせる。
 

Arweave($ARトークン)を購入する方法

 まったくのゼロから購入するケースを想定しています。
 すでに国内取引所の口座をお持ちの方は②からどうぞ。

コインチェックGMOコインなど、日本円の入金可能な国内取引所で、BTCやETHなどを購入する。

ARの取り扱いがある取引所で口座開設をする。
coinmarketcap.com


③国内取引所で購入したBTCなどを、ARの取り扱いがある取引所(Gate.ioなど)へDeposit(入金)する。
※ETHやERC-20トークンを取引所→取引所に直で送金しようとする場合、どちらかがコントラクトアドレスだと入金が反映されない場合があるのでご注意ください。一旦Metamaskなどを経由するか、BTCで送るのが無難です。

④BTC/AR、ETH/ARなどのペアで取引を行いARトークンを入手。
 

Arweave($ARトークン)をマイニングする方法

 公式のマイニングガイドを翻訳しましたので、詳細は下記の記事をご参照ください。
 なお現状GUIツールは提供されていないため、ターミナル画面、特にLinuxの操作に明るくない場合はかなりハードルが高いです。

arweave.hateblo.jp

 

参考記事

 取引所などによるArweave(および関連プロジェクト)の分析や調査報告記事となります。ぜひご覧ください。
research.binance.com
messari.io
mubu.com
xie.infoq.cn
paganresearch.io
https://support.tokocrypto.com/hc/id/articles/4410336735757-Arweave-AR-Research-Project-Reportsupport.tokocrypto.com
https://arxiv.org/pdf/2102.12737.pdfarxiv.org


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